中野信子さんの本を読んで面白いなと思ったので紹介したいと思います。
努力=気合や根性という観点とは一味違う「脳科学的視点から見た努力論」というのがあるそうです。
努力できる人
何かを行うことで生じる報酬や成果を感じる機能が高く、かつ損得を冷静に計算する機能が鈍い人で
努力する才能に恵まれた人は、多大な努力をそれほど苦に思わずできる人で、努力を浮きく楽しみや快感に変換できる人のようです。
努力できない人
報酬予測の機能があまり働かない代わりに、ものごとの損得勘定を計算する機能が高いので、「そんな努力を続けても損じゃない」「無駄だからやめようよ」といった「悪魔のささやき」でブレーキがかかりやすくなっているようです。
努力できないことも一つの才能
努力できない人はコツコツ努力を積み上げていくことは苦手かもしれませんが、無駄な時間や労力を費やすことは回避できます。ものごとを効率化する工夫にたけています。
面倒くさいが無駄なことをやり続けないタイマーの役割を果たしてくれて、より効率の良いやり方を編み出してくれたりします。実は、私も努力型の人間ではないので、何とか楽にする方法をいつも考えていたら、今の生活になっていました。
努力できない人が努力をする方法
努力して得られる「ご褒美」をきちんと認識させ、決してその努力が無駄ではないと思わせる。
片づけたら友達を読んでホームパーティーをする。毎日部屋の写真を撮って、部屋が変化していくのを楽しみながら片づける。努力できるように工夫する以外にも、努力しなくてもいいような知恵を編み出したり、努力しなくても問題が生じない程度に配慮するといった選択肢もあります。
努力中毒にならないために
そもそも、日本人は努力中毒に陥りやすい国民のようです。「努力信仰」というものが根強くあるといわれています。努力さえすればなんでもできると思い、意味のない自己啓発本や収納テクニックを駆使し、便利グッズを買ってしまいがちですが、自分を客観的に見つめることで今している努力が何のためで本当に目的が達成でき、これが本当にやりたいことなのか、自問自答してみることも大切です。
良かれと思ってやったことが実は無駄だったということにならないためにも、ときには一歩引いてみましょう。
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そもそも世の中は、決して何でもかんでも努力でものごとが改善できるわけではありません。
努力がムダ骨になることも少なくありません。そんな時こそ、努力できない人の「ものごとを効率的にこなす力」を発揮することができるのです。心身がつかれていたり、睡眠不足だったり、自分に大きな負荷をかけているときほどせっかくの努力がムダになるので注意しましょう。