捨活のキモになる「捨てる」を一緒にじっくり考えていきましょう。
まず、やってしまいがちなのが、
「今は使わないけれども、将来『使うかも知れないモノ』をとっておく」という考え方です。
今は使わない。将来も使わないものであれば、サクっと捨てられるのですが、どうしても「将来使うかも知れない」ものについて、捨てる勇気がないのです。なので、ここで考えてほしいのが、それを取っておくために必要なスペースのコスト、気持ちのコストの両方です。
サクッと捨てられるもの
調味料や食品、電源コードやAVケーブル、ハンガー、割り箸と言った消耗品は希少価値もなく、
安価ですぐに再調達が可能なものは、「どんどん捨ててしまう」ことができます。
捨てるのが難しい
再調達が難しいと思われたり、再調達コストが高いモノです。
思い出の品とか、買ったときに高価なモノなど。
これも、一人一人が目安を作るしかありません。私の目安としては、以下の通りです。
・再調達コストが3万円を上回らないものは捨てる。
・思い出の品や、人からのプレゼントを含めて、前1年間使わず、今後1年間も使う見込みがないものは捨てる。
無意識に「とっておいて」しまう
せいぜい1つか2つずつ残して、あとは捨てればいいのに、ついつい、「ふと気づいたら、棚に積んでいる」
その繰り返し、繰り返しが、将来使うかも知れないけれども、今は使わないものの山になっていきます。
ため込めばため込むほどなにがおきるかというと、モノが見つからないので、
結局、せっかくためたモノを再活用するのではなく、またどこからかモノを買ってくる、という悪循環になります。
趣味で大事にとってあるモノ
趣味で大事にとってあるモノまで捨ててください。ということではありません。
自分が取っておく意味もないのに、不安だから、あると気分が落ち着くからといった理由でモノに頼るのはやめましょう。
なぜ捨てられないのか。
その正体は「思考の放棄と先送り」です。要は、考えるのが嫌なのです。将来を予測するのには、
けっこう頭のパワーが必要です。
そのパワーを節約したいから、捨てないと、ということでごまかすわけです。
これは、普段から楽をしたいからついついエスカレーターやエレベーターを使うから階段を使わない、
階段を使わないから足腰が弱ってますますエスカレーターを使うという悪循環とよく似ています。
捨てる力がないからため込む→ため込むから捨てる力が備わらず、ますますため込む。
ぜひ、モノを捨てることを一種の「脳トレ」だと思って、チャレンジしてみてください。
モノを捨てる力は
若い頃に鍛えておかないと、高齢化とともにますます衰えていきますから、高齢者の家がどんどんモノで埋もれてくるのは、思考の体力やパワーが衰えている証拠と見なすこともできるわけです。
お子様のいるご家庭では、出来るだけ早いうちに、モノ捨て力を鍛えてあげましょう。
子供は体力もパワーもありますから、どんどん捨ててくれます。
まずは、外から帰ったら下駄箱に靴をしまうことから始めてみましょう。