気がついたら、私は65歳になっていました。世間でいう前期高齢者です。そして年金生活者です。
困ったことに、私には、この高齢者という自覚も意識も欠落しているようで、いつまでも若い気分のまま行動しています。たまに「こう見えて、いい年なんですよ」と言ってみたりするのですが、この頃は相手が私より、うんと年上で、私よりもっと若々しい人に出会うこともよくあります。
思えば、協調性がないと言われていた私が人とも自然につきあえるようになり、それなりに友達もでき、子供たちもどうにかこうにか独立し、心も体も健康で、まだ他人に必要とされることがあり、出来る範囲で仕事もさせてもらえているということが、私に訪れようとは夢にも思いませんでした。
なので、今が一番無理せず、私らしくいられるのではないかと思っています。

運転免許証も昨年の誕生日に返納したので、車の維持管理する手間も、事故を起こす心配も貰い事故、煽り運転の被害にも遇う心配もない。
モノがあまりないので、掃除も簡単で大体のことはお掃除ロボットとブラーバがやってくれる。それでも毎日何かしらやることがあったり、ヒマならヒマで、一人で楽しむことも出来る今は、本当にモノを持たない暮らしの幸せなんだと思います。

最近のマイブームは銭湯通い。

コロナでここ1年、旅行にも、スポーツジムにも行けずにいるので、せめてのなぐさめに近所の銭湯に通っています。夕方わりあい早い時間にいくので、空いていて、ゆっくり、のんびりお湯につかっています。
おばあさん世代ばかりと思いきや、意外と妙齢な女性も来ています。
湯上りのフルーツ牛乳が美味しい!

振り返って40代、50代のころの私は、人との付き合い方も下手で、いつも鎧を着るように、流行りの服で身を飾ったりしていましたが、60代を目前にしたころから、1枚ずつ重い鎧を脱げるようになった気がします。
年齢で自分を縛ったり、他人の眼ばかり気にしたり、出来ないことを無理してやろうとか、人に迷惑をかけないようにとか、少しでも子供に負担をかけないように生前整理をするとか、エンディングノートを書いておこうとか、もう考えない。大雑把に整理して、自分にくらしが楽になることだけを考え、死んだらあとはよろしく!と残った人に多少の迷惑はおかけしようと割り切ることができるのも、65歳になったからだと思います。

そんな私の暮らしが 「ハルメク」 5月号 (4/10発売)で紹介されます。
先日、我が家にハルメク編集者とカメラマンが来て、写真撮影をしました。どんな風に紹介されるのか、楽しみにしています。ご覧になる機会がありましたら、ぜひ「ハルメク」手に取ってみてくださいね。
同世代の女性の暮らしに少しでも参考になれば嬉しいです。

「ハルメク」は、50代以上の女性の暮らしを応援する定期購読雑誌です。
https://magazine.halmek.co.jp/