コツコツ捨てても、次々とモノを買い込んでいたらモノは減りません。では、どうすればいいのか。
そこで「飽きる」という人間の生理的な反応を利用します。
人はどんな性格だろうと関係なく、誰でも飽きることができます。例えば、どんなに洋服が好きでも、持っている洋服をすべて気に入ることはありません。それはつまり飽きているのです。気にたらないモノは遅かれ早かれ着なくなります。着なくても、クローゼットに入っていれば開けるたびに目に入るので、見飽きます。
そう、見てるだけでも飽きているのです。
飽きたものは、捨てやすく、捨てた時の罪悪感も生まれません。たくさん使って、飽きたら捨てる。
これなら誰でもできそうですよね。
「飽きる」ことをポジティブにとらえるのは、買い物以外の場面でも大事です。仕事や勉強、始めたばかりの趣味やお稽古をなどをやめると、挫折したと自己否定感に苛まれますが、
飽きた自分を認めれば、次のステップに進めます。
「なんとなく、こうじゃない気がするんだよな」
「本当にこのまま続けていればいいのだろうか」
「どうも気乗りしないから考え直してみようか」
と、自分を俯瞰して仕切り直すのです。
「飽きたらダメだ」と思うこと自体が、すでに選択肢や問題解決へのアプローチ方法を減らしているのかもしれません。
飽きた自分を素直に認められる、勇気と柔軟さが大切です。