ジュリーのコンサートに行ってきました。
16:00 開場 17:00 開演
渋谷からぶらぶら歩いてNHKホールに向かっていると、手前から会場に向かう人の流れが、やがて入口への行列に変わり始めました。

男性客も想像以上にいるみたいですが、やはり8割は私と同い年くらいの中年女性が多いようです。いつも思うのだけど見知らぬ顔ばかりなんだけど、同じ方向に歩いている中年女性たちをみると同窓会に来たみたいな気分になってきます。そして私もふつふつと気持ちが弾んできます。

ジュリーはいまでも毎年コンサートツアーを行い、全国を回っています。歌はもちろんのこと、コンサートならではの楽しみが、自由奔放で、歯に衣着せぬ“ジュリー節”が炸裂するMCです。今回も彼らしいトークが繰り広げられ、昨今の物価高を一喝し、今日のコンサートでは少子化問題について語っていました。
2年ほど前には、マイナンバーカードと保険証が一体化することについて、『紙の保険証だけは残してほしい』と訴えていましたし、新型コロナウイルスのワクチンについて、『もし後遺症が出たらと思うと打つのが怖い』と不安な心境を吐露したこともありました。旬のトピックに明るく、時事ネタを織り込んだMCは聞いてて楽しいし思わず『うんうん』とうなずいてしまう、ジュリーにとって十八番です。

オーバーチュアーが鳴り響き、光の中にジュリーが進み出てくる。
どよめきと共に、客席のファンは一斉に立ち上がり、こぶしを振り上げ、両手を振り上げリズムをたたき、昔みたいに叫ぶけことはなくなったが、「ジュリー」と叫ぶ声も時々聞こえてくる。私も叫びたいなと思うが、声が出ない。若返りは望まないが、年に数回、女の子に戻れるのは今まで生きてきたご褒美のような時間です。
それにしても、2時間ノンストップでステージ端から端まで、走るわ、飛ぶわ、元気すぎる、あんな77歳(喜寿)見たことないですよね。

今回も奥様の田中裕子さんもきていたし、昨年までのバンドのメンバーや、タイガースの面々も私たちと同じ客席で観ていました。メンバーの仲の良さはうらやましい。

更年期を過ぎて、その先は老後だと思っていたけれど、来るべき明日は常に未来なのだ。
ジュリーが「元気でいてね」という言葉を連呼する。
万象繰り合わせて、次のコンサートまで、歳をとった女の子に戻るために、やっぱり頑張らなくちゃなと思う古希の私です。